応用情報技術者試験に合格できた勉強法と当日の流れ

この度令和2年度(秋)の応用情報技術者試験試験に合格しました!
ここでは応用情報技術者試験に向けてどのような勉強を行ったかを記します。

応用情報技術者試験とは

応用情報技術者試験とは、国家資格である情報処理技術者試験の一つです。

基本情報技術者試験より応用的な知識が求められており、「高度 IT 人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT 人材としての方向性を確立した者」を対象者像としています。

また、この資格を持つことで、さらに高度な専門分野の試験に挑戦しやすくなります(午前問題が免除されます)。

応用情報技術者試験には午前と午後があり、午前はマークシート式で午後は記述式です。午前は広い範囲の大まかな知識が問われ、午後は午前の知識を応用する力が問われるイメージです。また午後は選択式(1分野は必答)になっており、以下から4つの分野を選択して、計5問を回答することになります。

  • 情報セキュリティ
  • 経営戦略
  • プログラミング
  • システムアーキテクチャ
  • ネットワーク
  • データベース
  • 組込みシステム開発
  • 情報システム開発
  • プロジェクトマネジメント
  • サービスマネジメント
  • システム監査

午前問題は一部過去の問題も出題されますが、午後は毎年違った問題が出題され記述式でもあるため、午後問題の方が難しいです。午前も午後も6割以上で合格になります。

筆者のプロフィール

以下が筆者のプロフィールです。

・趣味が電子工作であり、組込みシステムに関する知識がある。
・プログラミングは学生時代にC/C++を3年ほど経験している。
・情報系の実務経験はほぼ無し。
・情報系の実務に携わるために有効な資格だと感じたので応用情報技術者試験に挑戦した。

組込みシステムやプログラミングに関する知識をある程度持っていたことで、勉強時間が短縮できたと思います。

午前問題勉強方法

8月に職場の上司の方に応用情報技術者試験というものがあることを教えてもらい、早速本屋で参考書を購入しました。

購入したのは、午前問題に関する知識が中心にまとめられている「ニュースペックテキスト 応用情報技術者 2020年度 (情報処理技術者試験)」です。*現在は2022年のものが発売されているようです。

有名な「キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者」にしなかった理由は、中身を立ち読みしてみたところニュースペックテキストの方が自分に合っているまとめ方がされていて理解が早そうだと思ったからです。自分に合っていると思った本を購入すればよいと思います。

8月の2週目から本格的に勉強を始めたのですが、8月は「ニュースペックテキスト 応用情報技術者 2020年度 (情報処理技術者試験)」を1周読み終わるだけで終わってしまいました。1日1時間くらい読んでいたと思います。

また、通勤の電車内の時間や昼休憩の時間など、空き時間があれば、応用情報技術者試験ドットコム(https://www.ap-siken.com/apkakomon.php)の過去問道場で、過去問を解いていました。平成17年度からの過去問を解けるのですが、出題範囲を分野別に絞り込めたり、計算問題のみを除いたりできるため、とても便利なサイトでした。

9月上旬は「ニュースペックテキスト 応用情報技術者 2020年度 (情報処理技術者試験)」をもう1周して、過去問道場をひたすら解いていました。9月の中旬には見たことのある問題も増えてきて、過去問道場の問題は6、7割解けるようになっていました。

午後問題勉強方法

9月中旬以降は、空き時間に過去問道場を解きつつ、午後問題対策にも取り組み始めました。「ニュースペックテキスト 応用情報技術者 2020年度 (情報処理技術者試験)」には午後の対策も載っていましたが、やはり絶対的に量が少ないと感じたため、午後対策用に「2020 応用情報技術者 午後問題の重点対策」を購入しました。

この本は各出題分野ごとに問題と解答および解説がまとめられているのですが、解説文には問題を解くうえでの考え方が書かれており、問題を解くだけでその分野に関する知識が深まるのを感じました。

午後問題対策を始めた時点で、試験日(10月第3日曜日)まで残り1か月程度しか残されていなかったため、対策範囲の絞り込みを始めました。私が対策していたのは以下の分野です。

  • 情報セキュリティ
  • プログラミング
  • システムアーキテクチャ
  • ネットワーク
  • データベース
  • 組込みシステム開発
  • 情報システム開発

このうち情報セキュリティに関しては必答で、本番では残りの分野から4分野を選択する必要があるのですが、分からなかった際の保険として、2分野多めに勉強しました。

絞り込みの方法としては、得意そうな分野から、「2020 応用情報技術者 午後問題の重点対策」で一問解いてみて、解けそうならその分野を対策することにする、ということを情報セキュリティを除いた6分野が決まるまで行いました。

対策する分野が決まってからは、それぞれの分野を「2020 応用情報技術者 午後問題の重点対策」でひたすら解きました。学生の頃の経験から、プログラミングと組込みシステム開発については対策する前から知識があったため、あまり力は入れていません。

問題を解く際は必ず時間を測るようにしていました。私は余裕を持つのが好きなので(笑)、一問25分で解いていました。本番の午後は2時間半(150分)なので、一問25分のペースで解いていたら25×5=125で、25分余ることになります。この余りの時間を、どの問題を解くかの見極めと、問題を解いた後の見直しの時間に費やせることになります。

というわけで、25分を測って問題を解き、35分くらいで解説を理解するという時間配分で勉強していました。

この午後問題の対策を9月の2週目の終わりまでひたすらやっていました。勉強時間は毎日2、3時間くらいだったと思います。この時期は焦り始めて勉強時間を増やしていたのですが、仕事終わりの疲れから集中が続かなかったため、朝にも勉強することにして、朝1時間、夜1、2時間で、多い日は3問解いて解説を読んでいました。

9月の2週目の終わりにやっと「2020 応用情報技術者 午後問題の重点対策」7分野の問題を解ききったので、一度午前と午後を通した過去問を解きました。自己採点の結果は午前8割、午後6.5割程度でした。

この時点で試験本番まで残り1週間になっていたため、最後の1週間は更に過去問を解くことはあきらめ、午前午後合わせた苦手範囲の復習をしていました。

試験当日の流れ

試験本番は、20分くらい前に会場に入って、「ニュースペックテキスト 応用情報技術者 2020年度 (情報処理技術者試験)」や自分の苦手分野をまとめたノートを見返していました。本番の午前問題は過去問道場のおかげで見たことのある問題がいくつかあり、精神的に余裕をもって解けたと思います。午前問題が終わった時点で、午前は6割を超えている実感はありました。

昼食を食べて、試験会場に戻ると受験者が半分くらいに減っていました。さすが合格率が低いと言われる応用情報技術者試験。午後のプレッシャーが高まりました。

午後問題はひたすらパニックでした。パラパラ見た感じはどの問題も解けなそうに感じてしまったので、得意なプログラミングと組込みシステム開発、必答の情報セキュリティに取り組んだ後は、少しでも解けそうだと感じたシステムアーキテクチャと情報システム開発を解くことにしました。2分野多く、合計6分野対策しておいて救われました。問題を選択するのに時間がかかり、見直しは5分程度でした。

解き終わった後は6割程度できたかな...という体感でした。受かったか受かっていないか分からないという嫌な気分で2か月後の合格発表まで過ごしていました。

結果

最初に書いてあるので繰り返しになりますが、結果は合格でした!後から採点結果も見ることができたのですが、午前は73.75点、午後は71.00点でした。思ったより午後の得点が高かったので驚きました。

応用情報技術者試験を受けてみて、ひたすら過去問を解くことが大事だと感じました。午前問題は過去問からも出題されますし、午後問題も解けば解くだけ知識が深まっていくので、どれだけ過去問を解いたかが合格/不合格の分け目になると思います。

また、隙間時間を見つけて勉強することが大事だと感じました。特に私は試験まで3か月しかなかったため、細かな空き時間はひたすら過去問道場を解き、1時間あったら午後問題を解いていました。3か月合計の勉強時間は200時間くらいだと思います。(プログラミングと組込みシステムの知識が無ければもっと必要だったと思います)

まとめ

午前対策は「ニュースペックテキスト 応用情報技術者 2020年度 (情報処理技術者試験)」と「過去問道場」で、2か月程度行い、午後対策は「2020 応用情報技術者 午後問題の重点対策」で1か月程度行いました。

これらの本とホームページと過去問を勉強すれば、応用情報技術者試験対策は十分だと思います!

応用情報技術者試験に挑戦しようとしている方はぜひ参考にしていただき、頑張ってください!

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